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| 3月11日、岩尾別に着いた。そこにはサケ、マスのふ化場があり、卵を守るためにそこには夫婦がいた。そこを尋ねると「もしかして川端さんですか?」(何で自分のことを知ってるんだろう!?) 実はその頃全国的にテレビで放送されていたのだ。(そういえば昨日ヘリコプターが来ていたなぁ・・) 実はこの件にはエピソードがある。ヘリコプターが来たとき川端氏は手を振っていた。それを見たカメラマンはうれしそうに「川端さんは元気に歩いています!!」と中継。だが実はヘリコプターの羽の風力で氷の塊りがバンバン自分に飛んでくる。「やめてくれ!」という意味で手を振っていた川端氏。いずれにしても無事であった。 そして夫婦は「家族がいるのであれば・・」と電話を貸してくれた。受話器に手を伸ばし、かけた電話の向こうで聞こえた声は4歳の息子。「お父さーん!!」そのとき川端氏の胸は熱くなった。安堵の気持ちから目には涙が滲む。「お母さんは元気か?明日ウトロ着いたら家に帰るからな!」 翌日3月12日13時20分頃 18日目 白灯台を交し20日間の有休を2日残し、ウトロの港に手を振りながら入った。そこにはたくさんの報道陣、地元の人たちが迎えてくれた。涙があふれた。冒険中、一時は本気で死を覚悟した。だが今こうして自分はたくさんの人たちの前に立つことができた。そして何より家族との誓いを守ることができた。「必ず生きて帰ること」。いろいろな思いが胸を過ぎった。その後、川端氏は記者会見で忘れられない一人の老人の話しをした・・。 川端氏は現在66歳になる。何よりも知床が好きだと言い張る姿はとても70歳を迎えようとしているようには見えない。今でも老人のことは忘れない。昨日のように覚えていると言う。そして観光船でたまにホロモイを遊覧することがある。そして番屋を見ると思いだす。あの暖かいお汁粉の味を・・。 |
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川端 隆(66歳) 2000年に定年退職。 その後ホテル知床にて「厳冬の知床、流氷原に挑む」の講演活動を行う。 また当社流氷遊ウォークのガイド講師を務める。 気さくな人柄はいつもみんなに元気を与えてくれる。 |